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14名の生成AIプレゼンターが登壇!生成AI技術交流会@札幌の様子をお届けします!
目次
- はじめに
- 事前準備編:北海道の名産品を会場へ!
- 本編:実践知が飛び交う生成AIトーク!
- 懇親会:生成AI談義で盛り上がる会場!
- おわりに:札幌から生成AIが創る未来へ
はじめに
皆さんこんにちは!今回は2025年1月31日(金)にキットアライブオフィスで行われた「札幌生成AI技術交流会 兼 生成AIオフ会」の模様を皆さまにお届けします!
このイベントは、株式会社NTTデータMSE様、株式会社Workstyle Evolution様、株式会社タレント・エンパワーメント様の三社共催で実施されたもので、当社は協力の立場で当日のイベント会場をお貸しし、また設営メンバーとして参加しました。北海道の生成AI界隈を盛り上げたい!北海道のIT企業コミュニティの交流を深めたい!という目的のもと開催された本イベント。当日は70人ほどの参加者が集まり、道内の方はもちろん、道外からの参加者も多数いらっしゃいました。
熱気あふれるプレゼンの模様、そして当日準備の裏側まで、余すところなく本イベントの魅力を皆さまにお届けします!
事前準備編:北海道の名産品を会場へ!
当日の14:30、軽バンに積まれていた飲み物や機材が会場へ運ばれてきました。
今回のイベントでは、主催者のタレント・エンパワーメント様が、「道外からお越しの方にも、北海道の魅力を味わっていただきたい」という思いから、北海道・小樽が誇る田中酒造の日本酒と、日高の大自然に育まれた特別なワインをご用意されました。
《タレント・エンパワーメント様による商品のご紹介》
田中酒造は創業120年以上の歴史を持ちながら、ユニークな商品の開発などで新しい挑戦を続ける老舗の蔵元。北海道産の米と小樽の澄んだ水で醸された日本酒は、この土地の魅力がつまった一杯です。
日高山脈の地下深くにあるダムトンネルで熟成された「日高トンネルワイン」。年間を通じて一定の温度と湿度を保つ「天然のワインカーブ」から生まれる芳醇な味わいは、北海道ならではの新しいワイン文化を表現しています。
運営スタッフの皆さんが一本一本丁寧にお酒を会場に運び込む姿や、参加者の皆様にもご協力いただきながら和やかな雰囲気で会場設営を進める様子を拝見し、イベントへの期待が一層高まりました。
本編:実践知が飛び交う生成AIトーク!
当日17:00、池田 朋弘さんのwelcomeスピーチによりイベントが幕を開けました。
さっそく開始されたライトニングトークでは、14名の登壇者の発表があり、登壇者それぞれの生成AIとの関わり方を紹介していただきました。
「実は、こんな風にAIを使っているんです」 「これ、すごく便利なんですよ!」といった登壇者の一方的な発表や感想だけでなく、「この課題解決の方法がわかる方は教えてほしい」といった、周りの意見や反応を求める形での発表もあり、まさに参加者同士の”交流会”として機能している様子が印象的でした!
(株式会社Workstyle Evolution 代表取締役 池田 朋弘氏「2025年の生成AIトレンド」より)
(株式会社NTTデータMSE 田中 篤史氏「新入社員Devin君」より)
(株式会社メガ・コミュニケーションズ 石塚 秀樹氏「インタビュー記事作成におけるAI活用」より)
キットアライブからは代表の嘉屋、クラウドソリューション部部長の中居が登壇し、Salesforce社の最新ソリューション「Agentforce」に関する発表を行いました。Salesforceは強みであるCRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)領域を中心に、AIが人間のように会話しながら仕事をこなしてくれる「エージェント」機能の提供を開始しています。例えば「なぜ売上が下がったの?」という質問に対して、原因分析から改善提案、資料作成までをAIが自動で一気に代行することが可能です。またこの機能はSlackとの連携など、よりユーザーが日常的に使いやすい形で利用することもできます。この「AI企業への変貌」に向けた動きは市場からも高く評価されているようです。AIに任せる業務範囲は人間が適切に設定する必要があり、またAgentforceの日本語への対応は、これからより進化していくのではないかと思います。技術の進歩は日々めざましく、1年後にはさらなる進化が期待できそうです。
北海道に拠点をもつSalesforceのパートナー企業として、このような最新技術の活用イメージを参加者の皆さまと共有できたことは、大変意義深い機会でした。
登壇者の発表の中で、特に以下のようなコメントは生成AIを扱う中で重要な考え方であると感じ、印象に残った発言でした。
「個人がいま気軽に生成AIを利用できる状況になっているため、企業が独自のサービスを提供するまでの『時間差』のメリットを意識して独自に様々な領域で生成AIを展開してゆくべき」(面白法人カヤック 執行役員 柴田 史郎さん)
「生成AIツールがより賢く、より安価になっているため、刻一刻と進化している各種のツールに対して、常に最新のものを使ってついていくことが重要だ」(株式会社Workstyle Evolution 代表取締役CEO 池田朋弘さん)
また、学生起業家である村上 礼音さん(小樽商科大学3年)からは、小樽で立ち上げたキッチンカー「Cafeじごく坂」において生成AIを活用する工夫が発表されました。Cafeじごく坂は「何かに挑戦する人」を応援することをモットーにしているキッチンカーで、そのブランディングイメージやキャッチコピー、また各商品がもつ挑戦のストーリーや想いをより魅力的な文章で表現するために生成AIが使用されています。ライトニングトークの後の懇親会では、Cafeじごく坂のコーヒーとお菓子を販売するとの発言もありました。
そして、フィナーレを飾った株式会社タレント・エンパワーメント 代表取締役 池上斉弘さんの「生成AIは『北海道』を救う」というプレゼンは、地域からの発信という今回のイベントの意義を改めて感じさせる、観客の心に響く発表内容でした。
~当日のプレゼン内容~
- 「無課金おじさん流:あなたのアイデアをカタチにする生成AI活用術」 - 猪頭 惇 氏(株式会社NTTデータMSE)
- 「冊子制作における文章満足度維持問題 インタビュー記事作成におけるAI活用」 - 石塚 秀樹 氏(株式会社メガ・コミュニケーションズ)
- 「はじめてのAI」 - 大久保 流璃 氏(株式会社タレント・エンパワーメント)
- 「生成AIのレコメンドシステム活用」 - 神山 颯詩 氏(株式会社NTTデータMSE)
- 「AI企業に変貌を遂げたSalesforce」 - 嘉屋 雄大(株式会社キットアライブ)
- 「生成AI×プログラミング 〜システム開発会社での活用方法例〜」 - 斉藤 隆介 氏(株式会社ブイアップ)
- 「不具合分析へのAI活用」 - 辻谷 颯太 氏(株式会社NTTデータMSE)
- 「書籍×生成AIの取り組み」 - 柴田 史郎 氏(面白法人カヤック)
- 「Agentforce for Developersで開発生産性アップ!」 - 中居 郁也(株式会社キットアライブ)
- 「2025年の生成AIトレンド」 - 池田 朋弘 氏(株式会社Workstyle Evolution)
- 「2025年は生成AI元年?!身の回りのモノにAIが搭載されはじめる?!」 - 桑 幸生 氏(株式会社NTTデータMSE)
- 「新たな挑戦の風を吹かせる車」 - 村上 礼音 氏(株式会社ばーがんでぃ)
- 「新入社員Devin君」 - 田中 篤史 氏(株式会社NTTデータMSE)
- 「生成AIは『北海道』を救う」 - 池上 斉弘 氏(株式会社タレント・エンパワーメント)
懇親会:生成AI談義で盛り上がる会場
全員での記念撮影後(「ほっかいどーう!」の掛け声で会場が笑顔でいっぱいに!)、いよいよ懇親会がスタート。
目玉商品である小樽・田中酒造の日本酒と日高トンネルワインは、道内・道外問わずすべての参加者から大好評!
「こんな美味しい日本酒が北海道にあったんですね!」 「このワイン、イベント中もずっと飲みたい!と思っていました!」 という声が飛び交うなど、北海道の魅力を再発見する素敵な時間に。
そしてライトニングトークにも登壇した学生起業家の村上さんがプロデュースしたカフェブースには、本格的なコーヒーの香りに誘われて、常に人だかりが!
参加者の皆さんはさまざまな料理や日本酒とワイン、そして登壇者こだわりのコーヒーを片手に生成AIの技術談義を楽しんでおり、交流が深まっていきました。
おわりに:札幌から生成AIが創る未来へ
今回のイベントは「生成AI」という固いテーマではありながらも、学生から社会人まで様々なバックボーンを有する方が参加し、また懇親会でも「北海道」を感じられるような工夫が凝らされていることが印象的でした。所属する組織や立場の枠組みを超えて、すべての参加者が「生成AI」というテーマのもと集い、「学びながら楽しめる」理想的な場を提供できたのではと考えています。当社としても、社外の方々と新しいつながりを創ることができた、素晴らしい一日でした。
キットアライブのオフィスは仕切りのないシームレスな作りになっており、全体をイベントスペースとして利用することができます。これまでもSalesforceユーザーグループ「北海道ユーザー会」や、明日の北海道を作るSalesforce技術者&管理者コミュニティ「northernforce」のイベント等が開催されてきました。
今後も、北海道で活躍される方々の交流の場となるよう、キットアライブオフィスでイベントを開催していきます!ブログをお読みいただいている皆様ともキットアライブオフィスでのイベントでお会いできたら素敵だなと思っています。
※写真は全て参加者の承諾を得て掲載しています。
この記事を書いた人

内田みさと
内田みさと
株式会社キットアライブ取締役管理部長として、バックオフィス業務全般の統括をしています。
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